MRSA肺炎を疑う時

リスク因子、急速な進行、治療抵抗性がポイント
 
 
肺炎の起因菌として喀痰中の MRSA を考える病態は
 
 
①糖尿病のコントロールが不良であったり、長期にわたってステロイドが使用されている場合
 
②胸部写真上、上葉に浸潤影を認め、陰影の広範な広がりを認めた場合
 
③高度なガス交換障害がある場合やMRSA 検出から 1 カ月しても改善を認めない場合
 
④入院後しばらくして発症した院内肺炎や、全身状態の悪化を伴い不良な予後が予測できる場合
 
⑤MRSA のほかに K. pneumoniae などの複数菌感染があり膿性痰が続く場合で、一般的な抗生物質治療に反応が乏しい場合
 
 
 
胸部X線写真で空洞、肺化膿症、膿胸などの壊死性肺炎の所見を認めたり、喀痰から培養され、かつ血液培養が陽性であれば、肺炎の原因菌と診断できます。
 
また、インフルエンザ感染後の肺炎であれば、MRSAかどうかは分かりませんが、一般的な市中肺炎の起因菌に加えて、黄色ブドウ球菌を考慮する必要があるため、重症であればMRSAまでカバーを検討する場面も生じ得ます。
 
 
 参考文献
MRSA感染症の治療ガイドライン
日呼吸会誌 45(2),2007.

医学知識のアカウント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です