胸水の正常評価について

Lightの基準を用いて、滲出性か漏出性か判断する。

基本的なことですが、胸水の正常に関する内容です。

胸水は、主に

  • 肺毛細血管の静水圧の上昇
  • 血管透過性の亢進(炎症)
  • 血漿浸透圧の低下(低アルブミン血症え)
  • その他(リンパ管閉塞、無気肺、横隔膜欠損)

が病態となり出現しています。

胸水穿刺液で評価する項目

胸水を認める部位、色調と血液の混入程度も記載しておくとよいと思います。

下記のフォーマットを用いて記入しています。

【胸水穿刺液】

部位:片側性/両側性

色調:淡黄/赤褐色/黄白~白/茶~黒色

血液・空気の混入:あり/なし

Lightの基準(1つ以上該当なら滲出性)

胸水TP/血清TP > 0.5

胸水Alb/血清Alb > 0.6

胸水LDH > 血清LDH正常上限の2/3 

上記基準を1つでも満たせば、滲出性胸水とします。

加えて、下記のように細胞分画も記載しておくとよいと思います。

細胞分画:好中球/リンパ球/好酸球 優位

pitfall

悪性腫瘍の5%は漏出性胸水になってしまうこと

利尿剤を使用している状況では、本来は漏出性であっても、滲出性胸水になってしまうことがあること

滲出性胸水の感度はほぼ100%だが、特異度は80%であり、漏出性胸水の否定はできないということ

上記は基本的なカルテ記載のポイントについてのまとめですが、胸水に関しては、両側性や片側性かで鑑別疾患が変わってきたり、pHの測定は結核や悪性腫瘍を疑う場合に有効であること等々、いくらかポイントはありますので、その都度成書を見て考察するとよいと思います。

参照

N Engl J Med. 2002[PMID:12075059]

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